面子:OB1山森、4L木村、3藤井、山岸2伊佐、大城、高橋、塚田、広瀬、
1長崎、菊池、三谷、鈴木
プレツアーが3月にずれ込んだのを利用して秋田駒を打とうという野心的な企画だったが。。。3/10(火)曇りのち晴れ
8時ごろに赤羽を出て田沢湖へ向かう。
仙台では待たされたが盛岡からの最終列車の接続はよい。
菊池と長崎が雫石で特急待ち合わせをしているときにデポしにいこうとしていた。
田沢湖駅は立派だが、駅前で夕食を求めるものの一店しかやっていない。割高だった。
コンビニは徒歩圏内。吹雪いてきたので屋根のある自転車置き場にテントを張って就寝。
3/11(水)雪
鶴の湯0620-たるみ2回-1030c945m1050-1310p1101m
ジャンタク1台と小型一台で末端へ向かう。13名だとややきつかった。
用意して鶴の湯温泉を出発。すぐ伊佐のビンディングが開放する。
開放値を調整してきたのか聞いたが、していないという。開放値調整の仕方すら知らない。
伊佐のビンディングはジルブレッタのピュアで、ほかに誰も持っていなかったが、一応調整する。
しかしその後も開放するばかりだった。ソール長をいじってみたりもしたが、効果無しだった。
一年は思いのほか快調。900mの急登で塚田と三谷が10mずつほど滑落。
この急登は左側が若干緩いが、無木立なので樹林帯を通ることにした。
1年には厳しいのぼりかと思われたので、回りの上級生にもっと気を使ってもらえばよかった。
ただ2年も高橋と塚田は結局ツボで登った。1101m直下は西斜面を中心にクラストしていた。
トップの大城はクトーの合図を出さずにすたすた行ったので、注意しておいた。
ここでクトーをつけるとき塚田がザックを滑落させたが、数m下の木でとまった。
西からの強風を避けるため、東のコルで風がないか偵察を出す。テントを張れそうだというので、
1101m東のコルをサイト場とした。このとき、鈴木がクトーをテントの支点につかったらしく、
翌日紛失しそうになった。設営後、アイピケとビーコン・支点作成を終わらせた。
ビーコンは3月合宿でもう一回やったほうがいいだろう。
1101mではAUの電波が入ったので天気図をDLした。
サイトして就寝。連絡ミスで若天に焼酎をたくさんの飲まれてしまった。
3/12(木)雪時々曇り
p1101m0650-0750小白森0800-0950p1101m1015-たるみ1回-1220p1068m手前1230
-たるみ1回-0300田代平山荘
朝の起床コールが聞こえなかったので一方の若天が寝坊。ラーメン餅に1時間かかった。
サブ装での出発準備にも手間取って1時間の出発遅れとなった。
今日は様子を見ながら秋田駒、大白森、乳頭山のどれを切ってどれに行くか決めることにしていた。
小白森まで予定より大幅に時間を使って到着したところで、今日は大白森を切って田代平にとまり、
明日乳頭山を打って下山することにした。明日の夜には春二番の嵐がやってくると
ラジオで言っており、山の上では耐えられないので早めの下山を決断した。
サイト場まで戻る途中に塚田がシールを紛失したので予備シールを使った。
この日は雪が重くてシールが取れる人が続出だった。
Lも行動中に取れたが、たるみ時に一箇所テーピングするだけでその日は持った。
サイト場で撤収するのも時間がかかっていた。本ザックで出発。
伊佐のビンディング開放が続いてなかなか進まないが、p1063mを過ぎたところで、
隊が快調に進むようになった。田代平にあがる急登でまたしても塚田が遅れる。
仕方ないのでツボであがらせた。ここの左の斜面はややクラスト気味であった。
ここで田代平山荘で泊まることとする。テント設営を省いて雪洞を掘る時間を確保したかったのと、
今日のうちにどれほど天気が悪くなるかわからなかったからである。
小屋に着くと高橋が倒れこんだ。相当疲れたらしい。高橋と一年には雪洞を掘らせ、
途中で一人づつ呼び出して埋没訓練をした。
小屋の中は相当寒かったのでテントは本体を2張りだけ張ることにし、サイトをする。
例のごとく上級生は米炊きに失敗して焦がしてしまった。
そのコゲを熱湯でとったものを誰が食べるか、という話になって、
山森さんが「いせので」で決めようと言い出した。
例のごとく山森さんとたまたまジジ天に飯を食べにきていた三谷が負けた。
その後1年と高橋に雪洞泊の準備をさせて宴会をした。
酔った広瀬が「菊池、なんか面白い冗談言ってよ」とか、最低なフリをしていた。
まさかの就寝12時。
3/13(金)晴れ(夜は下界で雨)
田代平山荘0720-0825乳頭山0840-0940田代平山荘1020-たるみ2回-1330孫六温泉
起床コールの後、やはり火をつけるのが遅い。夕べペミカンと米をテント外においたようで、
それが凍り付いてなかなか温まらないらしく、食事も遅かった。
この日は思いのほか晴れていて、小屋から秋田駒が見えた。
サブ装で乳頭山までさくっと行く。途中クラストしていたが、登高には問題ない。しかし山頂直下5mのところで岩が露出していたため、スキーをデポしてアイピケでピークへ。
山森さんと山岸はスキーのまま行ったので、上級生なら問題ない。
乳頭山からは秋田駒までの稜線が見渡せ、山森さんは縦走できないのを残念そうにしていた。
Lには外輪山を従えた岩手山の荘厳さが印象的だった。他に八幡平や和賀山塊も見渡せた。
西のほうに山塊があったが、後で地図を見たら太平山だったようだ。
クラストした上部はシュカブラもなく、さくっと滑り降りる。
1年は初めての本格的な滑降だが、プラ靴の長崎以外はしっかりしている。
長崎もこの日のうちに転んだ後の復帰がだいぶ早くなっていた。
滑りに関しては今回の目的は達せられただろう。
田代平山荘までの稜線は北側に雪庇があるので注意。
小屋で本ザックにして下山する。広瀬・塚田トップで出るが、滑降する尾根を間違う。
やはりプレツアーで初見下降は厳しかったか。ガスったらさらに難しいだろうが、
今回は晴れていたので、クリアできる課題だったのではないだろうか。
二人をリカバーさせて滑降開始。下降点からは赤布が続いており、難しくない。
長崎はこの滑降で相当転んでいた。たるみでは山森さんは小屋でうんこを踏んだらしく、
その除去に忙しそうだった。藤井はそんな山森さんに対して露骨に態度を変えていた。
孫六温泉の上で搬出訓練をして下山。大釜温泉に入ってバスで田沢湖まで。
駅を出て左手へ進んだ安い飯屋で打ち上げ。この時点でポツポツ雨。
盛岡で雀荘へいくという奇策もあったが、結局新幹線組みと泊まり組みに分かれた模様。
総評
この山域は3月中旬でも天気が安定しないので難しい。
小屋もあるので3月下旬に出す三月合宿なら秋田駒まで1年を連れて行ってもよいのではないかと思う。
いずれにせよ背伸びをしすぎた企画であった。
下級生は全体的に撤収などがおそいので改善をよろしくお願いします。
1年生は初めての割りに歩行技術が安定していた。
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