メンバー:4L木村、塚越、3藤井(回)、2大城(被・序盤)、広瀬(被・終盤)
逆川は四月に最初の養成企画として出して敗退した沢である。
ここで広瀬のsL権取得となってくれれば美しいのだが。
遡行図は『奥多摩123』を使用。
9/27(土)川乗橋―(25分)―入渓点
日曜に鷹巣谷へ行って、月曜に逆川に行く予定だったが、雨で日曜しか使えなさそうである。
迷った末、SL権取得山行としては逆川の方が妥当ということで、
奥多摩駅から川乗橋へタクシーで移動。1700円。
就寝前に藤井が軍足を忘れたことが発覚。E表にはあっても基本的に被養成者の責任です。9/28(日) 0530入渓点-0545逆川出合-0700F1上0710-08553段なめ小滝-00940F2上0950-
1020F3上-1110F6上-1200二俣-1230 25m涸滝下 1240-1410 25m涸滝上-1450稜線1510-
川苔山(5分タルミ)-1630タルミ1640-1725鳩ノ巣駅
出発時、広瀬は藤井の地図が肩がけになっていないのを見逃していた。気を取り直して出発。
踏み跡を四月と違って手がかりなしで降りる。出合で一回手がかりを出す。
4月は左岸Fixで逆川に入ったが、今回は水流横の岩を乗り越す。続く釜滝はTR。
因縁のF1は大城・塚越は右岸巻き、広瀬1段目直登して、2段目右壁に取り付く。
広瀬は右壁直登は容易と判断し、完登せずに上の大城に1本2段TRを指示。
大城の立ち位置からでも1段目を見渡せたので、2段TRにする必要もなかっただろう。
1段目を登った跡、Lは右岸の巻き道に入ってあがった。
塚越が言うには左岸巻きもFixで通過可能とのこと。右岸大巻きはオーバーハングで残置を使わないといけないので、
ベストルートは左岸巻きか1段直登からの右岸巻きだろう。
上に上がると藤井が2段目で苦戦していた。
2段目は下から見ていて難しそうだったのでやはりと思った。
仕方ないのでLがお助けロープを出す。この間、塚越もLも大城も小規模な落石を起こしてしまい、
藤井は頭から泥をかぶっていた。右壁直登は落石のために大人数パーティには薦めない。
藤井がぎこちなくゴボウで完登したが、苦戦している間に指を切ったらしく、治療する。
再出発して途中TR1回、手がかり一回を出して沢を分けてゴルジュ中3mにいたる。
これはフリーで通過、次の4mを岩支点でTR、次の4mはTR+Fixで右岸巻き。
この二つは最初からTR×1、Fix×1で巻けただろう。3段ナメ小滝は奥の木支点でTR。
この後仕事道が沢を横切っていた。ERに使えるだろう。
沢を分けて(沢が見えなくなって広瀬に地図チェックを入れた)のF2は水流左をTR。
F2の上でMax通過リミットが月曜であること(今日川苔山で泊まって明日下山という行動が可能)に
気づいて、完全遡行を目指すことにする。ちょっとテンションがあがった。
F3は水流中をTR、F4・F5は2本2段TRで右巻。F6は左巻き(明瞭)をフリーで通した。
大城とLは水流右をSCしたが寒かった。ウスバ林道を越え、涸れ沢を分けて遡行図にない滝が出てくる。
8m滝を右壁TR、3m滝は水流中をTR、最後の2mは手がかりで藤井を通す。
25m滝の前でたるみ、今回はリードせずに今日帰ることを優先する。
最初、塚越、大城、広瀬が左岸巻きをフリーで行ったが、これはリードFixの方が望ましい。
塚越によれば、直登のほうが早くいけそうだとのこと。藤井は手がかりTRで左岸にあげてFix通過。
藤井のTRを大城が確保していたのだが、落石を起こして藤井のヘルメットを直撃していた。厳重注意。
LがリードFixで支点・ランナーを回収した。
あとは詰めだが、詰めの部分をどうするのか、審議時に明確化しておかなかったので、
トップは混乱したようだ。反省。ただ広瀬はあまり読めてないようである。
水汲みして、つめて稜線で沢装解除。川苔山は展望が少々あった。
下山ルートも明確にしておかなかったのは反省しなければならない。
下山ルートは、尾根沿いではなく、トラバースルートを取ったが、非常に歩きやすかった。
看板によると尾根沿いルートは悪路らしい。
日の入りが近くなっているので急いでくだる。鳩ノ巣駅で衆人環視の中カレーを食って帰った。
評
この谷に限って言えば、遡行図は『奥多摩123』より『東京周辺』を使用した方が吉。
『奥多摩123』は滝の大きさを誇張しすぎで表記のない滝も多い。
養成としては充実していた。
広瀬がどこかで、近くにちゃんとした視点があるのに流動分散で細い支点を取っていたことが問題視された。
流動分散の支点が外れた場合、衝撃加重が残った支点にかかることを忘れてはいけない。
結局いったんSL権を与えて、SL企画を出させてから大型企画での動きを見てL権を与えることになった。
【関連する記事】